京都からの便り⑤ 大徳寺 瑞峯院

京都の散歩は、ふと立ち寄るだけで、名庭や名寺に出合えることです。
5通目で取り上げた大徳寺 瑞峯院は、昨年から始まった10年にも及ぶ大徳寺本坊の修復、その進捗具合をチェックがてらに立ち寄ったとのこと。
1535(天文4)年、キリシタン大名として知られる大友宗麟公が、大友家の菩提寺として建立した大徳寺塔頭、瑞峯院。創建当時から残る重要文化財の客殿や表門、唐門だけでなく、庭や茶室に面白さがあります。
方丈の前にある「独坐庭」、方丈裏にある「閑眠庭」はどちらも、開祖400年遠忌を記念して1961(昭和36)年に、重森三玲氏が作庭。「閑眠庭」は縦4個、横3個の石が配され、石灯籠を含めた石組みが十字になっていることから「十字架の庭」とも呼ばれています。この時に茶室のひとつ、「平成待庵」もつくられています。これは千利休が唯一残した、二畳の席を復元したものです。

大徳寺 瑞峯院
京都市北区紫野大徳寺81
TEL:075-491-1454
FAX:03-075-491-1858

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