聖徳太子立像の手になにが?

聖徳太子が建立したといわれる奈良県斑鳩町の法起寺(ほっきじ、もしくは、ほうきじ)に伝わる聖徳太子立像をX線CTスキャンで調べたら、合掌する手の内部に鉱物が納められていると奈良県国立博物館の調査でわかったとニュースで取り上げられています。
同博物館所蔵の、鎌倉時代につくられた聖徳太子立像の手の内部にも1体、同じように手に鉱物が納入されているものが見つかっているため、太子2歳像をつくる場合の決まり事ではないか、といわれています。
このルーツは、聖徳太子は2歳になった2月15日に「南無仏」と唱えられ、その時に手から仏舎利がこぼれ落ちたという逸話からです。
また、木造67.5㎝の立像には、体内から鉱物以外の納入品も30点ほど見つかり、そのひとつの巻物は経典の可能性が大きいそうです。
特別展『聖徳太子1400年遠忌記念 聖徳太子と法隆寺』は2021年6月20日まで奈良国立博物館、7月13日〜9月5日まで東京国立博物館で開催されます。この立像も展示されます。