仏教との出会いに感謝して 浄土宗

第33期 専門課程 M.N.

東京国際仏教塾での一年は、新鮮で魅力ある体験の連続でした。
入門課程では、高名な先生方から仏教の概論を学び、主だった宗派の特徴的な修行を体験しました。また専門課程では、摂取不捨に興味を持ち、浄土宗を選択しました。
専門課程で印象的だったのは、内(心)的変化です。煩悩に引きずられながらも懸命に念仏を称えていると、体に余白が生まれてくるのが分かります。心の内が阿弥陀仏に投影され、自然と取捨選択がなされているようです。また「自分の力には限界がある」と認めることで、「委ねる」という意識が芽生え、無用な執着から解放される清々しさも体験しました。
浄土宗の修行は念仏道場で行われました。閑静な住宅地にある二階建ての道場は、念仏や研修に専念できる恵まれた環境にあります。
講師の先生方は年齢や経験の幅が広く、また仏教を通じて多方面で活躍されています。体験に裏打ちされた言葉や立ち居振る舞いは、生き方や生活の質を見直す手本となりました。
基本の指導は、東京国際仏教塾の先輩方が担われ、丁寧で寛容なご指導ご支援のお陰で、何とか日常勤行を唱えられるようになりました。また、休憩時間の雑談からも、方向性を考えるヒントを多くいただきました。
講話の最終日に金田教師より、「できないままにできていく」という念仏の句を教わり、形からでも〝やってみる〟〝信じてみる〟から始めましょうと背中を押していただきました。
できることを懸命にしていれば、自然に他の人の為にもなると信じて、専門課程での学びを仕事に生かし実践していきたいと思います。
最後に、東京国際仏教塾の講師やスタッフの皆様、浄土宗の魅力を伝えて下さった講師の皆様、一緒に学んだ三33期の皆様、専門課程で苦労し励ましあった仲間に感謝申し上げます。

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