#厭離穢土欣求浄土

NHK大河ドラマが放送されると、Twitterの上位10位までの「#(ハッシュタグ)」にドラマ名や、登場人物の名、主役の名が上がります。今回は、徳川家康の旗印「厭離穢土欣求浄土」が『どうする家康!』の次に上がりました。

家康が旗印や馬印に、この言葉を使っていたことは、今回の大河ドラマならずとも、これまでのドラマや映画、アニメなどで目にしていた方も多いのでは? ただ、この言葉の読みや意味は意外にぼんやり。

「厭離穢土欣求浄土」は、平安時代中期の天台宗の僧で、横川僧都と尊称される恵心僧都(源信)が書した『往生要集』に登場します。読みは「えんりえど(おんりえど) ごんぐじょうど」。苦悩の多い穢れた現世を厭い、ここから離れ、仏の世界「極楽浄土」を心から願い求める、極楽浄土へ往生することを願うこと。浄土宗の根底にある思想です。

17日放送の連続テレビ小説『舞いあがれ!』では、亡くなったお父ちゃんの仏壇に、もらった梨を「最初」にあげるというシーンがありました。死者を敬う気持ちがそっと描かれています。

現代の日本人は「自分は無宗教だから」とよく口にしますが、実のところはどうでしょう。
時代劇であろうが、15分ドラマであろうが、日本人と仏教は切り離せない、近しい関係を築いているように思いませんか。なぜなら、仏教にまつわる言葉やシーンを、なんの抵抗もなく観ることができるのですから。

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