禅の修行体験で知る心の見直し

第34期 Y.M.

東京国際仏教塾の第2回修行の鹿野山禅研修所に参加しました。今まで臨済宗に全くの縁が無く、非常に新鮮な気持ちでの参加です。

とくに、坐禅と食事作法は、私の日常とはあまりに違った修行体験です。

本格的な禅堂での坐禅は、静寂な空気が流れるのを感じる初めての体験です。半跏趺坐は、はじめは足がしびれて痛かったのが、続けていると徐々に慣れてきました。同時に雑念も少しずつ無くなっていくようです。雑念が復活してきたときは、高野和尚に警策をお願いしました。喝を入れていただくと、集中力もまた蘇ってきます。

食事作法では粥座、斎座、薬石、生飯という用語を初めて知りました。食事作法は非常に厳しいものでしたが、作法の全てが修行の一環であることも知りました。修行体験では、段取りを理解したつもりになっていても、実際には慌てて間違うことをたびたび繰り返してしまいました。体と気持ちが一致しない限り、理解したことにはなりません。それを改めて理解できたと思います。
現実の社会生活においても、修行体験で体験した「意味」を痛感します。
わかっている“つもり”でいることが、それは本質のひとつ“さえ”も、つかめていなかったということです。おのれの心を見直す大切な経験となりました。 合掌

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