第35期 第2回修行 鹿野山禅研修所感想文①

臨済宗・鹿野山禅青少年研修所における禅修行を体験して、受講生が感じたまま、見たままの様々な感想が寄せられました。その中から一部、ご紹介します。

第二回修行を終えて R.K.

鹿野山禅道場での修行体験は私にとって初めての禅の体験でありました。常に叉手当胸で歩き、本堂や禅堂内はもちろん常に「黙」を通し作法を守って過ごす生活は24時間全てが禅であり、坐禅=禅というそれまでの私の勝手なイメージはあっという間に覆されました。生活そのもの、生き方そのものの中心に禅の精神を置いていることが心の平安のため、より善く生きるために大切なのだと教えていただいたように思います。

また今回の修行でも、作法がいかに大切かという事を感じました。先生が「格好良くなりきる事が大事」と教えてくださいましたが、格好良い所作をするためには練習や工夫ももちろん必要なのですが、「他を優先して」行動することが根本にないとその動作の意味が変わってきてしまう、又は意味が無くなってしまうのだと感じました。特にこの度の体験では食事の時の飯台看との呼吸を合わせるということに四苦八苦しましたが、自分の事を考えず常に周囲に気を配っていないと動けない(=食べられないことにもなる)ということで本当に必死に集中してその時間を過ごしていた様に思います。まだまだ格好良い所作にはほど遠かったのですが、せっかく教えていただいた作法。あの時の緊張感を少しでも持って、まずは器を丁寧に扱う事や音を立てない事など普段の食事でもできる事は実践して、自然に格好良い所作ができる様に努力したいと思います。

今回静かな環境の中、自分の身体、呼吸、心を調える方法として坐禅をはじめ様々な体験をさせていただきました。体もあちこち痛かったり集中できない自分を情けなくも感じましたが、あの時の禅堂内の雰囲気や感覚を思い出しながら普段の生活の中にも心静かな時間を持てる様にしていきたいと思います。

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