人に寄り添う尼僧でありたい

清水心澄 (第22期卒業生 藤光庵 庵主)

東京国際仏教塾卒塾後、すぐに出家。高齢の庵主様の補助、授戒会への随喜など、尼僧として学ぶべきことが山ほどあり、人生で一番勉強していた時期かもしれません。そのまま、曹洞宗の僧侶として上を目指そうとも考えましたが、東日本大震災で家屋を失った人、身内を亡くし心の拠り所を求める人との出合い、そして私自身も娘に先立たれた経験が私の生き方を方向づけてくれました。私の役目は、残された遺族の心のケア、生き続ける勇気や元気を、ともに持てるように活動することが私の役目と考え、糸魚川市で藤光庵を開き、御朱印を通して、全国から来られる参拝者の不安や悩みを聞いています。
仏教を学ぼう! 些細な気持ちで東京国際仏教塾に入塾してからの道は、想像もしていない道でしたが、今の基盤となっている塾での学びは、人生の宝物だと感謝しております。

Profile
1969年青森県生まれ 普済寺 藤光庵 庵主、仏画師。絵を描く傍ら、仏教の教えを身近に感じてもらうために法話会を開催。寺の行事の他に、新しい仏画のカタチと称して「ほのぼの観音」という癒しの観音様を中心に個展など開催。2018年からは御朱印も始めて、現在に至る。