免疫力をつける③「発酵食品プラス〝気〟の巡り」

最終の第3回目も引き続き、鍼灸師・国際中医師の岡尾知子さんにレクチャーいただきます。免疫力のためには麹以外の発酵食品はいかがでしょうか?

「日本には昔からたくさんの発酵食品とともに生きてきました。前回、お伝えしたように味噌や醤油、納豆、すぐきなどのお漬物などが代表です。ラッキョウ漬は塩漬けの段階で乳酸発酵をしています」

結局、日本人は昔ながらの日本食が合うのでしょうか?

「漫然と日本食を食べていればいいというものではありません。考えていただきたいのは組み合わせです。免疫力をよりパワーアップさせるために〝気〟の巡りをよくする食材を加えることをおすすめします」

〝気〟の巡りをよくする食材とは、血液さらさらでおなじみのタマネギやラッキョウ。ミカンや柚子などの柑橘系。香りのいい薬味食材を指すのだそう。

「市販の塩麹でもいいので購入し、魚やお肉を漬ける。それだけでなく柚子の皮を少し加えたり、おろしたまねぎと塩麴を使って自家製ドレッシングにしたり。美味しく取り入れることで整腸作用をさらに助けることが期待できます」

整腸作用という面では、ヨーグルトにオリゴ糖をかけて食べるとオリゴ糖が善玉菌の餌となり、整腸効果があがると教えてくれました。

「同じように、オクラ、山芋、モズクなどは、ネバネバ成分の水溶性食物繊維が豊富で、腸内で発酵・分解、善玉菌を増やしてくれます。同じ成分は、昆布、ワカメ、こんにゃく、サトイモなどにも含まれますので、これらを合わせることは腸内環境をよくするのにベストな食材です」

ストレスがたまると〝気〟の巡りが悪くなり、心身のさまざまな不調の引き金になります。鬱々とした気分になりがちですが、腸にいい食べ物を取り、上手にストレスを発散、免疫力を高めていきましょう。

岡尾知子さんプロフィール::鍼灸師・国際中医師、国際薬膳師。著書は「美★薬膳」。ほか雑誌等で活躍。「FYTTE Web」などにて連載も。

#東京国際仏教塾 $免疫力 #ストレス解消