出家する前の仏陀③

インド・ジャイプールの街の宝石店に行ったとき、王族たちから買い戻したというジュエリーの数々を拝見しました。当時の流行というものがありますが、使われていた宝石はオーバル型にカットしたものが多く、それをふんだんに王冠やネックレスにあしらっているものやら。あの有名ジュエラーは、真似をしたのか?と思われるエナメルとダイヤモンドを組み合わせたヒョウのデザインのジュエリーもあり、店内は目がくらむようでした。もしも、マハーラージャという特権階級に生まれたならば、到底、離れたくないゴージャスな生活です。ほぼ想像通りに豪華な生活だったにも関わらず、仏陀はそれを全部捨てるのです。どんなに強固な意志なのか!と感心させられます。
今の時代なら大バッシングな話もあります。めとった(父親から与えられた?)ヤソーダラー妃との間に息子が誕生します。その子供も、妃と一緒に捨ててしまうのです。しかも名前は「ラーフラ」、意味は「妨げ」です。こんな名前をつけられるとは! 現在のキラキラネーム並みに切ない。
どんな引き止め策(冷静に考えると、跡継ぎをつくったのだから自由になったとも考えられます)も功を奏さず、仏陀は出家するわけです。なにをそんなに、彼を突き動かしたのか?
それは「自分とはなにか?」。
仏陀自身が悩み苦しんだことは、仏陀自身が生きていた時代の死生観にひもづいているとわかってくると思います。
こちらは東京国際仏教塾が開講された時に、徐々に判明していくはずですから、あと1年、お待ちくださいませ!

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