仏像をお勉強 如来①

日本に仏像がやってきたのは六世紀になったころ。朝鮮半島を経由してやってきました。その仏像の特徴をともに学びたいと思います。
仏像は、如来、菩薩、明王、天部のいずれかの分類に属しています。
まずは、如来像から。名前はサンスクリット語のTathāgataを訳したもので、意味は「真実から来た」とされています。釈迦が悟りを開いたときの姿、大衣をまとうシンプルな服装に三十二相、あるいは八十種好が最大限表されています。
その三十二相とは…
① 足下安平立相…足の裏が平ら。
② 足下二輪相…足の裏に「千幅輪」(宝輪)がある。
③ 長指相…手足の指が長い。
④ 足跟広平相…足幅が広く、丸みをもっている。
⑤ 手足指網相…指の間に水かき状の膜がある。
⑥ 手足柔軟相…手足が柔らかい。
⑦ 足趺高満相…足の甲が高く、盛り上がっている。
⑧ 伊尼延磚相…膝がほっそりしている。
⑨ 正立手摩膝相…直立時に手足が膝をなでる位置。
⑩ 陰蔵相…陰相が隠れている。
⑪ 身広長等相…身長と両手を広げた長さが同じ。
⑫ 毛上向相…体にあるすべての毛が上を向いている。
⑬ 一一孔一毛生相…ひとつの毛穴には1本の毛が生えている。
⑭ 金色相…全身が微妙な金色。
⑮ 丈光相…四方に一丈の光を放っている。
⑯ 細薄皮相…皮膚は細やかで薄く、一切の塵も汚れもつかない。
⑰ 七処隆満相…両手、両足、両肩、首筋に丸みをもった肉がつき、しかも柔軟。
⑱ 両腋下隆満相…両脇の下にも肉がつき、凹みがない。
⑲ 上身獅子相…上半身に威厳があり、獅子のようである。
⑳ 大直身相…身体が大きい。
㉑ 肩円好相…肩が丸く、豊かである。
㉒ 四十歯相…四十の歯が白く清潔である。
㉓ 歯斉相…歯の大きさが同じで、並びが美しい。
㉔ 牙白相…上下4本の歯はとがっていて、白く牙のようである。
㉕ 獅子頬相…獅子のように頬がふくらんでいる。
㉖ 味中得上味相…何を食べても最上の味を味わう。
㉗ 大舌相…舌は柔らかく大きく、出せば顔全体をおおうほどである。
㉘ 梵声相…梵天のように、大きく美しい声で、聞く者を感嘆させる。
㉙ 真青眼相…眼は蓮華の青い大きな群青である。
㉚ 牛眼睫相…牛のようにまつ毛が長く美しい。
㉛ 頂髷相…頭の頂の肉が盛り上がっている。
㉜ 白毫相…眉間に右巻の白い毛があり、伸びると一丈五尺にもなる。
出典『仏像の見方 見分け方』(主婦と生活社刊)
さらに八十種好が加わるとどれだけ細かな決めごとか! #Stay Homeじゃなかったら、三十二相を書き込む気力すら湧いてこないくらい細かな指示(苦笑)。ここに、ぐるぐる髪の螺髪や三重あごのような線の三道などが加わります。
次回は、如来像のバリエーションにまいります。
写真は、三浦鷹山仏師が制作した阿弥陀如来をお借りしました。

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