365日が吉日

1998(平成10)年、東京国際仏教塾の開講式で行われた鎌田茂雄先生の記念講演を18回に分け、毎日ご紹介しております。本日は第7回です。

また一斎先生は、 このようにも記しております。
「三百六旬じゅん、 日ひとして吉きちならざる無なし。 一念善ぜんを作なす、 是これ吉日きちじつなり三百六旬じゆん、 日として凶ならざる無し、 一念悪を作す、 是れ凶日なり」 と。
365日、 私は毎日吉の日である、 というのです。
では、 どうして毎日が吉の日かというと、 一念善を作す、 是れ吉日なり。 つまり、 一日善いことをする、 少しでも善いことをする。 そうなれば吉日だ、 というのです。
一念発起して善を行えば、 それが吉日だということで、 その反対に三百六十五日、 全てが凶日だという人もいるのです。
それはどういう人かと言えば、 一念発起して、 悪いことをしているからだ、 というのです。
一念発起して善いことをすれば、 吉日。
一念発起して悪いことをすれば、 凶日。
今日は良い日。 今日は悪い日というのは、 気持ちの持ちようだ、 と言うのです。   -つづく-

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