敦煌莫高窟 第四十五窟 観経変相部分 序分(盛唐)

観経序分すなわち阿闍世太子の父王および母韋提希幽閉の物語が下から上へと展開しながら描かれています。下段は阿闍世が幽閉する父王の情況を門兵に問う場面。その上は母韋提希が密かに父王に食べ物を届けていることを知った阿闍世が母を殺害しようとして、臣下に諌められている場面。最上段は自らも幽閉の身となった韋提希が濁世を離れんことを願い、これに応じて仏が耆闍崛山から現れる場面です。(撮/大洞龍明 2009年)

行者は世間虚妄なれば捨つべしと心を定む
涅槃は実法なれば取るべしと知りてこの事を決定す
これを正見と名づく
鳩摩羅什訳(大智度論)

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