諦めないこと

話しをしたときに、主旨を理解してくれる人とそうでない人がいます。特に、パソコンを通したリモートやメールになると詳細までは伝わることは無理なように感じることも多々。
さて、仏教には「八万四千の教え」があると言われています。これは、ブッダが35歳で悟りを開かれてから80歳で亡くなるまで、いろいろな場所で、たくさんの人に説法をなさったからです。とはいえ、聴衆は皆、生まれや経験、性格、環境が違います。同じ話でも通じるとは限りません。そこでブッダが取った方法は相手の資質や悩みを見抜き、それに応じて即座に説法の方法を変えること。誰にでもわかるようにお話をなさったのです。
ナイスアイデア! この姿勢は現代人も見習う必要があると思いませんか? リモートだから仕方ないと諦めるよりも、その人にわかってもらえるように表現やアクセス方法を代えてみてはいかがでしょう。そのためにエネルギーを費やすことになるかもしれませんが、通じた時の充実感は計り知れません。また、その逆もあります。ただボーっと聞いている、見ているだけでなく、こちらも理解しようとする努力を怠ってはならないように思います。
ちなみに、文中の「八万四千の教え」とは、多数を意味する言い方です。

#東京国際仏教塾 #仏教を学ぶ #仏教の勉強 #八万四千の教え

次の記事

萬福寺での法要