私にとって在家得度とは

第32期 O.O.

専門課程曹洞宗講師 中野東禅老師により「夏雲修徳信士」の在家得度を受けたのは令和2年、2年前のことです。70歳過ぎてからの学びは、私にとって自分を見直す良い機会となり、改めてこのご縁に感謝する思いです。
専門課程時、同期の高島住夫大兄とのネパール・インド仏教聖地の旅については、ハードな道中が大変印象深いものとなりました。その折にも中野老師は、ご自分の体得、会得、納得された経験を余すことなく、当方に思索の糸口をご教示いただき多謝の一言です。
何を学び続け、ご縁ある人に何を伝えうるか自問自答の日々です。同期の諸兄、先輩とはラインでの近況報告、懇親会等「有朋」ならではのおつきあいをさせていただいております。
老師が全身全霊を傾けられた『傍訳曹洞宗読経偈文聖典』は、私にとって学びの智慧が網羅された永遠に尽きることのない光明の一冊です。特に舎利礼文は直接ご指導をいただき、心に深く刻み込まれた宝となっております。
聖典を基に、親族、友人、知人のお参りには、「開経偈」、「懺悔文」、「三帰依文」、「三尊礼文」、「般若心経」、「本尊上供回向文・略三宝」、「四弘誓願文」、「修証義」、「不回向・略三宝」等を読経させていただいております。大空の下での読経は清々しく、旅立たれた方との再会も楽しみに湧き起こります。
またお話しする機会には、インド紙幣ルピアに描かれているライオンズキャピタルを基に、お釈迦さまが初転法輪時に説法された根本原理二十四の教え「四諦・八正道・十二因縁」を分かりやすく、興味深く親しんでいただけるように説明させていただいております。
老いて学べば死して朽ちず、人生に卒業はなく学ぶ喜びを味わえる幸せを思います。合掌

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