専門課程 浄土真宗

2023年11月4日(土)、5日(日)から、東京国際仏教塾千葉教場(光明寺:千葉市稲毛区)にて浄土真宗専門課程が始まりました。受講生は、名(男性8名、女性4名)。福岡から飛行機で参加の方や、新幹線を利用し電車を乗り継いでの参加の方もいらっしゃいます。

初日、版木の合図で開講し、午前中は本堂にて勤行を行い、ガイダンスと大熊信嗣学監からの講話を受けました。親鸞聖人に至るまでの念仏の歴史や、浄土真宗の宗義の説明と、曹洞宗の無着成恭師の「型を学ぶこと」についてのご講話です。型に自分の血がかようことが“かたち”となり、いつか型のことから意識が離れるようになった時が本物となる。それを「型破り」という。型を学ばず、型が出来ていなければ、ただの「型無し」の人である、と説明を受け、伝統の作法と声明をしっかり学び「型無し」にならぬ様にしようと、襟を正すことになりました。

午後は声明の練習から始まりました。
事前に配布されていた『勤行集』とCDで、皆さん予習をしていましたので、『阿弥陀経』を通しで読みです。丸山芳史師から、記号の読み方や読経上の留意点を説明がありました、同じ流れで『正信偈』も節譜の説明や鼻濁音等の説明を受け、皆で読誦しました。大熊学監の講話では「なぜ“南無阿弥陀仏”を称えるのか、これから考えていってください」との投げ掛けもありました。

2日目は、お朝事からスタート。導師は塾生の先輩です。皆で『正信偈』「和讃」「回向」を読誦。丸山師からは、荘厳の説明や立礼焼香の作法を学びました。庫裏に戻ってからは、座礼焼香の仕方やその意味、線香の作法の勉強です。作務をはさみ、声明練習。前日に続き、『阿弥陀経』と『正信偈』です。それぞれ、皆で読誦し、その後ひとりで八句ずつを担当し、読みまわすという練習をしました。皆の声を聞きながら何となく称えられていたものが、ひとりとなると、音階や拍数が分からなくなり、難易度が上がります。

専門課程では初めて顔を合わせる塾生もいましたので、皆で自己紹介もありました。互いに意気込みや人柄を知ることができ、連帯感が強まったようです。

あっという間の2日間。これから3月まで、研鑽の日々が続きます。

大熊学監の講義風景

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