2024年4月12日 大洞龍真塾長 塾の伝言板 思い通りにならない苦しみ お釈迦様は、我々の娑婆世界を「一切皆苦」であるとされました。仏教でいう「苦」とは、思いどおりにならないことです。「一切皆苦」とは、この世界は、生老病死をはじめとして、自分の思いどおりにならないことに溢れているということで […]
2024年3月8日 大洞龍真塾長 塾の伝言板 名は仮のもの 「ミリンダ王の問い」という仏教の聖典があります。紀元前2世紀頃にインドの北部を治めていたギリシャ系の王国のミリンダ王が、仏教の尊者であるナーガセーナに出会って、数々の問答を通して仏教に目覚めていく過程が書かれたものです。 […]
2024年2月23日 大洞龍真塾長 講義記録 仏教の基礎 一、仏教について お釈迦様の悟った真理を伝え、迷いや苦しみの中に生きている我々にそこから解放される道を説くのが仏教です。 一つ目の仏教の大きな特徴として、仏になるための教えであるということが挙げられます。キリスト教では、 […]
2024年2月9日 大洞龍真塾長 塾の伝言板 自己を超える 宗教の意義は、自己を超えたものを知り、感じることにより、自分自身を知るというところにあります。これは、我々は、自己を超えたものにより初めて自己というものを持つことができるのであるともいえます。 道元禅師は、『正法眼蔵』に […]
2024年1月12日 大洞龍真塾長 塾の伝言板 分別が生み出す対立 私たち人間は、あらゆるものを分類し、区別し、境界線を引くことにより、世界を認識しています。そして、自分にとって大切なことだけを選び取って、自分と他人、内と外、男女、老若、敵味方などと区別し、自分の思いで作られた世界の中に […]
2023年12月22日 大洞龍真塾長 塾の伝言板 真理を伝える道 お釈迦様は、35歳のときにブッダガヤの尼連禅河(にれんぜが)のほとり、菩提樹の下で悟りを開かれました。 それまで取り組んでいた苦行では解脱に達することはできないと気づかれ、苦行を捨て、身を清めて7日間禅定に入られました。 […]
2023年11月10日 大洞龍真塾長 塾の伝言板 宗教における不死 宗教は、死にゆくことを運命づけられている人間が、その事実にどのように向き合っていくかいうことを最も重要なテーマとしています。これは仏教も例外ではありません。 お釈迦様は、我々が我執にとらわれ生きている娑婆世界を「一切皆苦 […]
2023年10月13日 大洞龍真塾長 塾の伝言板 心が作り出す苦しみ お釈迦様は、我々の生きているこの娑婆世界は苦しみに満ちているとして「一切皆苦」とご覧になりました。そして、その苦しみから解放される真理へと歩む道、苦を転じて楽としていく道として、仏教を説かれました。苦しみとは何であるかを […]
2023年9月15日 大洞龍真塾長 塾の伝言板 目に見えない大切なもの 「本当に大事なものは目に見えない」「星の王子様」のなかで、王子様が親友になったキツネに言われる言葉です。われわれが一番大事だと思うもの、友情や愛情などは目に見えないものです。 仏のさとりの世界、真理そのもの(真如)の働き […]
2023年8月14日 大洞龍真塾長 塾の伝言板 ただ仏のみこれ真なり 「世間虚仮 唯仏是真」(世間は虚仮にして、ただ仏のみこれ真なり)。 日本に仏教を取り入れられた聖徳太子が残された言葉です。 我々はともすれば、目の前の世界(世間)が現実であって、仏や菩薩の世界は想像上のものであると思って […]