2023年11月10日 大洞龍真塾長 塾の伝言板 宗教における不死 宗教は、死にゆくことを運命づけられている人間が、その事実にどのように向き合っていくかいうことを最も重要なテーマとしています。これは仏教も例外ではありません。 お釈迦様は、我々が我執にとらわれ生きている娑婆世界を「一切皆苦 […]
2023年10月13日 大洞龍真塾長 塾の伝言板 心が作り出す苦しみ お釈迦様は、我々の生きているこの娑婆世界は苦しみに満ちているとして「一切皆苦」とご覧になりました。そして、その苦しみから解放される真理へと歩む道、苦を転じて楽としていく道として、仏教を説かれました。苦しみとは何であるかを […]
2023年9月15日 大洞龍真塾長 塾の伝言板 目に見えない大切なもの 「本当に大事なものは目に見えない」「星の王子様」のなかで、王子様が親友になったキツネに言われる言葉です。われわれが一番大事だと思うもの、友情や愛情などは目に見えないものです。 仏のさとりの世界、真理そのもの(真如)の働き […]
2023年8月14日 大洞龍真塾長 塾の伝言板 ただ仏のみこれ真なり 「世間虚仮 唯仏是真」(世間は虚仮にして、ただ仏のみこれ真なり)。 日本に仏教を取り入れられた聖徳太子が残された言葉です。 我々はともすれば、目の前の世界(世間)が現実であって、仏や菩薩の世界は想像上のものであると思って […]
2023年7月14日 大洞龍真塾長 塾の伝言板 仏の命をいきる 私たちは、命というものを考えるときに、個人や個体の命を想定してしまいますが、本当はそれを越えた無限ともいえる大きな命によって、あらゆるものが生かされているのではないでしょうか。 現代の物質文明に生きる人々は、自分の命は自 […]
2023年6月19日 大洞龍真塾長 塾の伝言板 カースト制と仏教 インドには、古代よりカースト制(ヴァルナ・ジャーティ制)と呼ばれる身分制度があり、今でも根強く残っています。 カースト制は、紀元前13世紀頃にインドに侵入したアーリア人が、先住民を隷属民(シュードラ)として最下層に位置づ […]
2023年5月15日 大洞龍真塾長 塾の伝言板 「縁起」の道理を見失った環境破壊 お釈迦様は、すべてのものは他のものと網の目のようにつながって、関わり合って存在しており、一つとして独立して存在しているものはないという「縁起」の道理を説かれました。 この「縁起」の道理で世界を見ていくと、周りがあって自分 […]
2023年4月10日 大洞龍真塾長 塾の伝言板 仏教の宇宙観 インドで生まれた仏教には、インド人の宇宙観が取り入れられています。世界の中心には、梵天や帝釈天などの神々や天人の住む須弥山(シュメール山)が高くそびえ(高さ100万km以上)、それを取り巻く九つの海に四つの大陸(四大洲) […]
2023年3月10日 大洞龍真塾長 塾の伝言板 最先端の物理学と「空」 「空」とは、すべてのものは実体を持たず、常に移ろいゆくものであることを表しています。これは、あらゆるものは繋がり合い、依存し合って存在しているという「縁起の道理」を、別の形で表現したものです。また、「色即是空、空即是色」 […]
2023年2月20日 大洞龍真塾長 塾の伝言板 科学と宗教について 科学と宗教は、全く異なるもの、相反するものであると考える人は多いと思いますが、両者は実は補い合うべきものです。20世紀最高の科学者と言われるアインシュタインは、「宗教を伴わない科学は欠陥であり、科学を伴わない宗教は盲目で […]